既報のハント駐日大使へのインタビューに出てくるカーボンフリー燃料としてのアンモニアを開発するプロジェクトについて、当協会の横山稔監事よより、このプロジェクトを提案したのは、同氏ある旨の通報がありました。

横山氏によれば、このプロジェクトは、「テウレチェ カーボンフリー アンモニア プロジェクト」と呼ばれるもので、その概要は次の通りです。

パタゴニアには、100年以上にわたる石油生産の歴史があり、戦後にはこれに天然ガスが加わり、最近ではシェールオイルガスの多量の埋蔵が明らかになっている。当面開発を計画するAustral油田のシェオイルガスだけでも16兆3,480億㎥の埋蔵量が見込まれている。

このアンモニア生産計画は、第1段階としてこのガスを原料として、HB法によるアンモニア(NH3)とCCS/EORを組み合わせてCO2フリーNH3を製造する。

第2段階として水力発電およびパタゴニアの風力発電による水分解により水素を製造し、これを利用してNH3を製造する。

上記の方法により、年間200万トン~600万トンの生産が可能となる。

アンモニア工場をサンタクルス州Rio Gallegoに作れば近くのMuelle Puresidennte Arturo Illia埠頭より経済的に積み出し可能となり、マゼラン海峡経由で日本への直送が可能となる。

投稿者荒尾保一