[ブルームバーグ 19日] – アルゼンチン中央銀行は18日、主要政策金利の新たな目標として4週間物債券金利から1日物リバースレポ金利に切り替えた。金利引き下げが狙い。

中銀は政策金利の決定に利用していた28日物LELIQ(中央銀行債)の入札を今後は実施しない。代わって、現時点で100%の金利が支払われる1日物リバースレポ金利が新たな指標となり、33ポイントの利下げを意味する。

10日にミレイ大統領が就任するまで、国内の商業銀行はLELIQを敬遠していた。だが先週の幾つかの政策決定を受け、商銀の間でLELIQの需要が再び急増していた。

中銀の政策手段変更は、アルゼンチンと国際通貨基金(IMF)の440億ドル(約6兆2700億円)規模に上る融資取り決めの趣旨に反するものだ。IMFは政策金利が年間インフレ率を上回ることを要求。同国のインフレ率は既に前年比160%に達している。

投稿者 宍戸和郎