ブエノスアイレス 20日 ロイター] – アルゼンチン中央銀行は20日、政策金利を78%から300ベーシスポイント(bp)引き上げて81%とすることを決めた。市場では利上げ幅は200bpと想定されていたが、3月の物価上昇率が予想を超えたことから、2カ月連続で300bpの利上げに踏み切った。

中銀は今年、インフレの落ち着きを期待し、利下げに動きたいと考えていた。しかし3月の物価上昇率は前年比104%に達し、前月比も7.7%と過去20年で最も高い伸びを記録するなど、むしろ物価上昇の勢いが加速している。

年末の物価上昇率についてJPモルガンは130%になってもおかしくないと予想し、中銀が行った調査でも110%まで高まるとの見方が示された。

中銀は声明で、政策調整を図る上で今後も物価全般や為替レート、通貨供給量の動きを注視していくと述べた。

投稿者 荒尾保一