[ロイター 13日] – アルゼンチン統計局が13日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比161%上昇し、単月の伸び率が今年最大となったほか、市場予想も上回った。

ミレイ大統領が経済危機打開策を掲げて10日に就任して以来、初めて発表されるインフレ統計となった。

カプト新経済相が12日、通貨ペソの公式レートを50%以上切り下げ、1ドル=800ペソにするなどの経済対策を発表したことから、今後数カ月はインフレが加速するとみられている。

13日に統計局が発表した11月のインフレ率は前月比12.8%とロイターがまとめた予想の11.8%を上回ったほか、10月の8.3%から伸びが大きく加速した。

ミレイ氏は、経済危機打開のため痛みを伴うショック療法を実施すると言明。政府は12日、通貨切り下げや大幅な財政支出削減を含む一連の政策を公表した。

一方で、今後は痛みが生じるとし、前月比のインフレ率は数カ月にわたり20─40%に達すると警告。今回の政策によりインフレが当面さらに大きく加速する可能性があるとみられている。

投稿者 宍戸和郎