【ブエノスアイレスAFP=時事】アルゼンチン中央銀行は23日、紙幣の新デザインを発表した。今回の統一テーマは「よみがえる歴史上の偉人」で、70年前に亡くなった伝説的な大統領夫人エバ・ペロンさんが再登場する。(写真はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで発表された新紙幣のデザイン)

国民を熱狂させた「聖女」エバ・ペロンさん

 デザインが刷新されるのは100ペソ、200ペソ、500ペソ、1,000ペソ札。エビータの愛称で親しまれているエバ・ペロンさんは、100ペソ札の「顔」となる。
貧しい生まれで、後に大統領を2度務めるフアン・ドミンゴ・ペロン氏と結婚。夫妻は共に、社会正義などを掲げるポピュリスト的なペロン主義を推進。アルゼンチン国内では20世紀後半、主要な政治運動となった。
エバ・ペロンさんは1952年、がんのため33歳で亡くなった。当時、ペロン氏は大統領在任中で、早過ぎる死は伝説化に一役買うことになった。
エバ・ペロンさんの肖像は2012~2016年、旧100ペソ札にも採用されていた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

投稿者 荒尾保一