[時事 29日] – アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで27日、ハビエル・ミレイ大統領が打ち出した財政再建や規制緩和に向けた経済対策に反対するデモが行われた。
10日に就任したミレイ氏はこの日、議会に対策の実施に向けた法案を提出。今週、臨時議会で審議される予定。
アルゼンチン経済はこれまで、政府の介入に依存してきたが、ミレイ氏は350項目以上の規制緩和措置の導入を表明。また、家賃の上限撤廃、労働者保護措置の一部撤廃、値上げ抑制策の廃止なども対策に盛り込んだ。
この日は数千人がデモに参加。一部参加者が警官と衝突した。
建設労組のヘラルド・マルティネス委員長は記者団に「ミレイ大統領の正統性については疑問視しないが、分権制は尊重してもらいたい。憲法に違反しているなら労働者は自らの権利を守る必要がある」と語った。
各種市民団体は23日、裁判所に対し、経済改革に向けミレイ氏が出した大統領令を違憲と宣言するよう求める申し立てを行った。
アルゼンチン・ブエノスアイレスで行われた、ハビエル・ミレイ大統領に抗議するデモの様子
投稿者 宍戸和郎