[中国網日本語版 8日] – アルゼンチンの名サッカー選手のメッシが来週、アルゼンチン代表を率いて中国の北京でオーストラリア代表と親善試合を行う。アルゼンチン代表とメッシを見ようとしてか、チケットの販売開始後直ちに売り切れとなった。ネット上では「高すぎる」「ぼったくり」との不評もあったが、チケットはそれでも瞬時にして販売を完了した。6日付シンガポール華字紙「聯合早報」が伝えた。

しかし政治と国際情勢に詳しい人は、試合そのものではなく、アルゼンチンと中国の最近の緊密な交流に注目している。

南米の大国アルゼンチンと中国は今月2日、1300億元の通貨スワップ協定をさらに3年間延長することで合意した。アルゼンチンはこの措置により、自国通貨のペソの投げ売りに対応し、インフレの危機を和らげるための時間を稼いだと分析されている。中国にとってこれは人民元の世界における使用拡大のチャンスで、米ドルへの依存を減らせる。

上述した合意の他に、両国は同日に北京市で「中国政府とアルゼンチン政府の、『一帯一路』建設の共同推進に関する協力計画」に署名した。またアルゼンチン政府は今年4月、中国からの輸入品の人民元建て決済を開始すると発表した。この決定は、アルゼンチンの減少を続ける米ドル準備高の問題への対応が狙いだ。

地理的に言えば、アルゼンチは世界で中国から最も離れている国だ。経済・貿易協力は両国間の距離を縮めた。

投稿者 宍戸和郎