[日商ニュース 8日] – 日本商工会議所の小林健会頭は7月26、27の両日、来所したコルスンスキー駐日ウクライナ大使、テンポーネ次期アルゼンチン大使、スピテリ駐日マルタ大使と相次ぎ会談した。

コルスンスキー駐日ウクライナ大使との会談で、小林会頭は、ロシア侵攻による被害者に追悼の意を表すとともに、「日商の会員は大多数が中小企業。中小企業を巻き込んで産業別の支援ができる」と復興に協力を惜しまない姿勢を表明。コルスンスキー駐日大使は、「復興に際して、再建設に関する対話も始めたい」と日本の高い技術やノウハウに期待を表明するとともに、ウクライナが強みを持つ農業、レアアース、ITといった分野での協力関係にも期待を示した。

また、テンポーネ次期アルゼンチン大使と会談で、小林会頭は、昨年まで日亜経済委員会委員長を務めていた自身の経験などに触れ、「コロナ禍で思うように交流活動が進まなかったので、これから両国の関係強化に改めて取り組んでいきたい」との考えを表明。テンポーネ次期大使は、「大使としてビジネス拡大支援に取り組んでいく」と意欲を示した。

翌27日にスピテリ駐日マルタ大使と会談した小林会頭は、「マルタは便宜置籍船(べんぎちせきせん)国であり、開運ルート上でも重要国だ」と述べ、訪問を歓迎。スピテリ駐日は、2020年の大使館開設の経緯などに触れ、「今後も二国間関係強化に取り組んでいきたい」と、コロナ禍の収束を機とした日本との関係強化に期待を表明した。

テンポーネ次期アルゼンチン大使(左)と小林会頭

投稿者 宍戸和郎