[ワシントン 25日 ロイター] – 国際通貨基金(IMF)は25日、今年のアルゼンチン経済が2.5%のマイナス成長になると予想し、4月に示した0.2%のプラス成長から大幅に下方修正した。干ばつによる農業生産減少が主因という。

年末時点のインフレ率は、120%前後と予想した。

IMFのチーフエコノミスト、ピエール・オリビエ・グランシャ氏は記者会見で、「アルゼンチンは極めて厳しい状況に直面している。特に農業部門が、過去1年余り悩まされている干ばつにより状況が悪化している」と述べた。

この下方修正がアルゼンチンへの440億ドルのIMF融資プログラムに与える影響についてはコメントを控えた。IMFは23日、数日中に事務レベルで基本合意に到達する可能性があると発表。一方アルゼンチン政府は、事実上の通貨ペソ切り下げにつながる税と通貨政策を打ち出した。

投稿者 宍戸和郎