2017年のインフレ率24%程度

2018/01/10
NACION紙の報道によると、アルゼンチンの2017年のインフレ率は、24%程度になると予測されている。
 INDECは、昨年11月の消費者物価の上昇は1,4%であったと発表し、2016年12月末から今年11月末までの上昇率は21,0%であったと公表している。
 NACION紙は、2017年12月のインフレ率について、INDEC内で、2,5%から3%の範囲で計算中であり、2017年通期では24%の上昇になるとみている。この上昇の主な要因は、輸送、燃料、公共サービス、ガスなどの値上げにあるとしている。
 24%の上昇は、昨年の中銀の予測に比し、7~12ポイント パーセント高く、2018年のインフレ予測に大きく影響を与えることは避けられないとみられる。
政府は、今年の消費者物価上昇率の目標を15%とし、
予算案等を作成している。また、各部門での賃上げについてもこれを前提にしているが、労組等からはより高い賃上げの要求が出てくることが予想され、労働省の介入を求める声も出ているとのことである。
投稿者 荒尾保一