[ブエノスアイレス 22日 ロイター] – 南米アルゼンチンのエドゥアルド・デペドロ内相は22日、与党正義党(ペロン党)の大統領候補を決める8月の予備選挙に立候補すると発表した。

デペドロ氏は46歳でフェルナンデス副大統領に近い。副大統領候補にはトゥクマン州知事のフアン・マンスール氏を選んだ。デペドロ、マンスール両氏の組み合わせは与党の左派連合で最左派に位置する。

デペドロ氏は予備選の有力候補に躍り出た。同氏はビデオメッセージで「残された無責任な負債やインフレ、受け入れ難い貧困水準が喫緊の課題だ。言い訳せずこれらの問題に取り組まなければならない」と語った。

南米アルゼンチンのエドゥアルド・デペドロ内相(写真)は6月22日、与党正義党(ペロン党)の大統領候補を決める8月の予備選挙に立候補すると発表した。ブエノスアイレスで4月撮影(2023年 ロイター/Mariana Nedelcu)

上記のロイターの報道直後に、セルヒオ・マッサ経済相は、アウグスティン・ロッシ主席補佐官(元国防大臣)と組んで、大統領候補に出馬する旨を発表したと、クラリン紙が報道した。

デペドロ氏の立候補発表直後、多くの州知事、ブエノスアイレス近郊の市長等が、マッサ氏、ロッシ氏、アルベルト フェルナンデス大統領などに対し、デペドロ氏とマンスール氏の組み合わせは、国を失い、ひいてはブエノスアイレス州を失うことになると訴えたという。

マッサ氏は、前夜、クリスティーナ副大統領と会談しており、与党内の混乱が読み取れる。

投稿者 荒尾保一