「時事 23日] -経済危機に陥っているアルゼンチン政府は22日、金融支援を巡る国際通貨基金(IMF)との交渉に関連して、バイデン米大統領に協力を求める書簡を送ったと発表した。

アルゼンチンは昨年、IMFから440億ドル(約6兆3000億円)の支援を受けることで合意した。その後、同国を襲った干ばつで穀物輸出が打撃を受けて外貨が急減。通貨安も伴い、物価上昇率が3桁に達するなど危機的な状況となった。これを受けてIMFとの間で返済の先送りや融資の前倒しなど支援の見直しについて交渉しているが、難航している。
書簡は「柔軟性を欠いたIMFの姿勢によって流動性の問題が支払い能力の問題に転じるリスクがある」と説明。米大統領に「アルゼンチンを支援するよう心からお願いする」と訴えた。書簡はブラジル、メキシコなど中南米6カ国の首脳も名を連ねた。

投稿者 宍戸和郎