(外務省発表)

 現地時間7月7日(木)午後4時15分(日本時間同日午後5時15分)から約40分間、G20外相会合のためインドネシアを訪問中の林芳正外務大臣は、サンティアゴ・アンドレス・カフィエロ・アルゼンチン共和国外務・通商・宗務大臣(His Excellency Mr. Santiago Andrés Cafiero, Minister of Foreign Affairs, International Trade and Worship of the Argentine Republic)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、対面で会談できることを嬉しく思うと述べた上で、アルゼンチンは基本的価値を共有する「戦略的パートナー」であり、様々な分野で連携していきたい、日系社会を介した絆も大切にしたい旨述べました。
  2. 両外相は、ロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、明白な国際法違反であるとして非難するとともに、現在の食料、エネルギー価格高騰による影響に対処していく必要があることを確認しました。林大臣より、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす深刻な事態であり、国際秩序の維持・強化に向け、今後ともアルゼンチンと連携したい旨述べました。東アジア情勢については、力による一方的な現状変更の試みに反対することにつき林大臣より述べるとともに、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等について、引き続き連携していくことを話しました。
  3. 両外相は、二国間関係を一層強化するため、様々な分野で緊密に協力していくことを確認しました。この中で、林大臣からは、食料・エネルギー安全保障におけるアルゼンチンの重要性が増大しており、両国の経済関係強化に向けて連携したい旨述べ、カフィエロ大臣からも、アルゼンチンはエネルギー資源も豊富であり協力を進めたいと述べました。また、法的枠組みの整備を含むビジネス環境整備の重要性について言及するとともに、5Gインフラ整備でも一層協力していくことで一致しました。

投稿者 荒尾保一